「やりたいからやる」と「こうあるべき論」のギャップ

「やりたいことを仕事にする」「好きなことで生きていく」などのキャッチフレーズをSNSでよく見かけてる。

個人的にはこのキャッチコピー(コンセプト)は好きだ。実際そのように生きれたらとても楽しいだろうなと思うし、多くの人が共感していくのもわかる。

これは生き方(ライフスタイル)の話だろうけど、サービス開発や事業レベルに落とし込んだ時、「やりたいからやる」というだけではどうもうまくいかないこともあるようだ。

先日、あるサービスを世に出したいと相談を受け、企画内容を聞いてみると、「あったら確かに便利」と感じる内容だったからそれをそのまま伝えた。「このサービスが実現したら、僕は使いたいと思うし、同じように思う人もいると思う」と。

それから約3週間たった昨日、「プロトタイプ(試作品)ができたからみて欲しい」と連絡を受けた。

実際に触ってみると、企画していた内容に近い感じのサービスが出来上がっていた。

一方で、プロトタイプとはいえ、ユーザー目線では足りない機能や情報もたくさんあり、この状態で世の中に出すのは適切でないと感じた。

今回もそのまま率直に伝えると、彼は残念そうにしていた。

しかし彼は、このまま世の中に出したい!という。

理由は、これを作るのに関わってくれた人(10名弱)の思いや気持ちに報いたいということだ。

僕はこの理由をきいて、ますますこのサービスはうまくいかないかもしれないと感じた。

なぜなら、このサービスは「やりたいことをやっただけ」でしかないからだ。ここにユーザー目線や使う人たちを思いやる視点が欠落しているからだ。

この時点では、僕は「出すべきでない」と思うが、相談者は、「出したい」とのことで両者にはギャップが生まれた。

「やりたいからやる」と「あるべき論」のギャップだ。

こういう時、あなたならどうしますか?

僕は一旦そっと距離を置いて遠くから眺めるようにします。

自分がいいと思わないものを、嘘をついてまで「いいと思うよ」とは言えない。根が真面目なのだ(笑)。

ギャップが生まれた時、無理に埋めようと知ると強制力が働いたり、こじれる原因に持つ繋がる。なるべくサポートしたり建設的な意見を述べるような工夫もしてきたが、実はそれらは労力だけかかって、あまり未来に繋がらない。こういう時はそっと距離をとって、また時間がたてば解決してくれるだろうくらいに、楽観的に考えておくのがちょうど良い。

そしてもちろん、相談者のサービスはうまくいって欲しい。企画段階では「こんなのあったら使いたい」と思ったくらいだから。

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